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緊急時の子供の精神的ケアーを考える皆様へ
 (最終修正日 2004 2/24)

私達はカメパオプロジェクトチームといいます。
数名のメンバーからなる日本の小さな非営利活動グループです。
1995年の阪神大震災以後、緊急時の子供達の精神的ケアーにつて考える活動を続けています。

緊急時、私達にも何か出来ることはないかと考え、運営するウェッブサイト「Kamepao Web」の中に「Kamepao Gallery」コーナーを開設することにしました。このコーナーには、緊急時の子供達の居所として私達の試作してきた「カメパオ」の資料画像と簡単な説明図を集めてあります。
諸外国に起きた緊急時においては、日本と国情や人々の生活も異なるでしょうし、私達の今回公開する資料はささやかなものですが、被災地の子供達のケアーにこれらの資料が何かの参考になるかもしれません。是非「Kamepao Gallery」をご覧いただき、皆様の活動に自由にご活用ください。
私達の活動は非営利目的です。今回の呼びかけに関しても営利に関することを皆様に要求することは一切ありません。

「Kamepao Gallery」コーナーには以下のURLから入ることが出来ます。
Kamepao Gallery:
http://www.kamepao.com/gallery.f/gallery_top.html

Kamepao Web:
http://www.kamepao.com
* 私達の活動の主旨を理解していただき、貴方のウェッブサイトとリンクしていただけたら幸いに思います。


***** カメパオについて *****

私達は私達の活動をカメパオプロジェクトと呼んでいます。
「カメパオ」とは私達が緊急時の子供達の居所のひとつとして提案する子供用仮設シェルターの名称です。亀(kame=turtle)の形をした包(pao=モンゴルの移動式住居)という意味からつけられました。これまで幾つかの「カメパオ」の考案と試作、ワークショップなどを行ってきました。

災害時には、発生直後の人命救助や医療活動、食料や水の確保といった迅速に取り組まなければならないことがあります。同時に災害に遭われた方々の精神的なケアーも大事な取り組みです。なかでも子供達の不安やストレスは計り知れないものがあります。そんな子供達の不安やストレスが少しでも和らぎ、ほっと息を付けるような場所の確保は早急にしなければいけないことの一つであると考えます。
阪神大震災の経験からいえば、地震発生の約1ヶ月後からカメパオのような緊急時の子供達の居所が被災地に必要になると考えます。私達の想定したカメパオを設営し使用する期間はその後2~3ヶ月間です。その後は撤去し、子供達を通常の生活に復帰させることが理想であると考えます。

私達はカメパオプロジェクトに関して(c)(-c)というコンセプトを持っています。これは簡単に言えば「カメパオはプロジェクトチームだけのものではない。永久にカメパオを誰のものにもしない。」(Kamepao Web: "Copyright" or "-Copyright" of Kamepao Project より抜粋)というものです。この点について皆様のご理解をいただけますようお願いします。


***** 連絡先 *****

さらに詳しくカメパオの作り方、カメパオプロジェクトについてお知りになりたい場合や、ご質問を希望される場合は、E-mailまたはFAXにてKamepao Project Teamまでご連絡ください。

Kamepao Project Team

E-Mail:
Here

Fax:
(+81)537-27-1428 (from outside JAPAN)
0537-27-1428 (domestic)
Kamepao Web

http://www.kamepao.com


***** Kamepao Gallery について *****

ここにあるのは参考資料です。我々Kamepao Projct Teamは試作を重ねている段階にあり、すでに幾つかの問題点もわかっています。場合によっては現場における大切な物資を使用することも予想されます。申し訳ありませんが、参照、実践される際にはあくまでも各自の責任において行ってください。

Kamepao Galleryのページからは以下の内容がご覧になれます。
1) Read me at first
2) Topics available in English
3) KP10: Kamepao ver.1.0 / Outdoor "Kamepao" made of plywoods and iron 1996
4) KP110: Kamepao ver.1.10 "Nega-Kame" / Experimental Version for the winter season 1997
5) KP15: Kamepao ver.1.5 "Kamepaonization" / Outdoor "Kamepao" made of plywoods 1998
6) KPCB98 / Indoor "Kamepao" made of cardboard boxes 1998
7) KPPW99 / Outdoor "Kamepao" made of plywoods 1999
8) KPCB99 / Indoor "Kamepao" made of cardboard boxes 1999

1) Read me at first
このテキストです。日本語以外に、スペイン語、英語のテキストも用意しました。

2) Topics available in English
Impressions of Kamepao -- このレポートは、「カメパオワークショップ'99」(1999年 7月27日 - 8月5日, 静岡県) に関するものです。ワークショップの期間中、プロジェクトの協力者であるDavid Colosiさんによって毎日の報告として書かれたものです。

3) KP10: Kamepao ver.1.0 / Outdoor "Kamepao" made of plywoods and iron 1996
7) KPPW99 / Outdoor "Kamepao" made of plywoods 1999
屋外での使用を想定したラワン合板を利用したカメパオです。これまでの試作の資料画像(jpeg photo)と、ラワン合板のユニットの作り方図面(gif illustration)を集めてあります。

我々がKP10に使用したのは日本で比較的簡単に手に入れることの出来る、サイズ約90cmx180cm、厚さ約5.5mmのラワン合板です。これを2等分し、約90cmx90cmサイズの正方形のユニットにして使用しました。板同士の接合にはボルトを使用しました。
KPPW99に使用したラワン合板の長方形のユニットのサイズは120cmx90cm、厚さ約5.5mmです。

これよりも薄い合板の使用は可能だと思いますが、完成した際の強度に問題があるかもしれません。また、これよりも厚い合板だと「しなり」を利用してドーム形状にする都合上、組み立てる際に割れてしまいます。かなりきわどい曲げ方をしますので、5.5mm厚のものでも板目の方向に気をつけないと割れてしまいます。日本製のこの厚みのラワン合板は表面、中面、裏面の3層構造で出来ています。表面、裏面と中面とは板目が交差しているものがあります。作り方図(3-8 Images of plywood units #1)に即していえば、曲げに強い板目方向を縦方向にして使用することをお勧めします。

完成すれば、少なくとも子供が上り下りしても大丈夫なぐらいの強度は充分あります。水性ペイントなどで塗装をすれば、格段に耐久性が上がります。
ただし、ご覧いただければわかるように隙間だらけですので雨天には対応していません。

4) KP110: Kamepao ver.1.10 "Nega-Kame" / Experimental Version for the winter season 1997
「冬バージョン」の試み。

5) KP15: Kamepao ver.1.5 "Kamepaonization" / Outdoor "Kamepao" made of plywoods 1998
既存の民家を「甲羅」に見立て、庭先の「頭パオ」と連結することで全体を「カメパオ化」する試み。

6) KPCB98 / Indoor "Kamepao" made of cardboard boxes 1998
8) KPCB99 / Indoor "Kamepao" made of cardboard boxes 1999
室内での使用を想定したダンボール箱を利用したカメパオです。これまでの試作の資料画像(jpeg photo)と、ダンボール箱ユニットの作り方図面(gif illustration)を集めてあります。

救援物資の入っていたダンボール箱などの再利用を想定して発想しました。同じサイズのダンボール箱が20個あれば作れます。箱同士の接着には木工用ボンド、両面テープを使用しました。実際にはまだ試せていませんが、多少サイズの違うダンボール箱でも工夫次第で利用することが可能でしょう。箱の丈夫さによりますが、あまり乱暴な使い方は出来ません。子どもは無闇に壊したりしませんが、カメパオによじ登ったり、ダンボールのくぼみに寝そべることもあります。私達の制作した試作は子どもたちが、修復、改造してほぼ半年の使用に耐えています。


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カメパオプロジェクトチーム

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