カメパオ化は既存の環境や建築物などにカメパオを連結することで
連結された環境や建築物をも含めた全体を拡張されたカメパオとして
イメージしようとする試みです。

今回のカメパオ化No.2は、モンゴルのパオと建物を繋ぎ、室内には、段ボールパオ(KPCB2006)を設置します。私たちは、こどもたちと段ボールパオとのやり取りから、室内の段ボールパオの緊急時の有効性を確かめてきました。今回はより具体的なイメージを持ちながら、避難所が開設される期間を想定して3月末までの限定設置とします。この間、段ボールパオの変化やこどもたちがどう使いこなしていくかを見ていきたいと思います。実用に役立つために。

設置準備1日目/2006年10月13日(FRI)

東名高速の事故で1時間半ほど送れて、1時過ぎ京都から、黄瀬さん、涌井さん、大塚さんが到着。お疲れさまでした。一息入れ、設置場所の確認をする。以前ベニヤのカメパオに作った円形の床板をモンゴルのパオの床に使います。床板は5年経過していましたが何度かこどもたちが塗装し直していましたので、周囲に多少の破損がありますが、今回の期間の試用は問題なく使えます。こどもたちは今回も、床板を白いペンキで塗りました。室内の段ボールパオは、夏前までこどもたちが段ボールハウスを造っていた8畳の畳の部屋に設置します。室内とモンゴルのパオを繋ぐ通路は以前のネットを
使用しますが、敷き板(40×40)は今回用に新たにつくり作り、こどもたちが白いペンキで塗り、用意しました。二時過ぎから、涌井さんと大塚さんは、まず、段ボールパオの天頂部の段ボール箱5個をガムテープで貼って作る。ガムテープをピンと張って貼るのはなかなか難しいといっていました。
しかし、いくつか作るうちに慣れてきたようです。今日は、段ボール5個を組み合わせるのはしませんでしたが、両面テープを接着箇所に貼りました。段ボールの重なる部分をまず罫書き、へらで折り目を付け、両面テープを接着箇所に貼る作業をしました。折り目は、段ボールに切り目が入らないように土ベラで折り目を付けました。黄瀬さんは、段ボールパオの底を支える10個の段ボールの中にベニヤ板(580×890)を対角線上に差し込み上からの加重に耐える工夫をしました。ベニヤ板は、角を丸めて仕上げました。涌井さんは、ポケットに入るカメのぬいぐるみ制作。今回はパオの中にぬいぐるみを据えますがそのためのいろんなタイプ人形を作ってきてくれました。こどもたちが人形とどんなやり取りをするか興味深いです。6時、本日の作業を終了。

CONTENTS
Progress Report [1]
2006年10/13〜10/31
Progress Report [2]
2006年11/1〜11/30
Progress Report [3]
2006年12/1〜12/31
Progress Report [4]
2007年1/1〜1/31
Progress Report [5]
2007年2/1〜2/28
Progress Report [6]
2007年3/1〜3/31

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